まずは、BtoC ECのマーケット規模・今後の成長予測 から。
*トラベル(フライト&ホテル)、Digital DLs、オンラインチケット販売も含まれます。
CtoC取引は含まれません。
2011年のEC売上は $0.56B 、今年の予想は $1.79B。
伸び率はすごいけど、絶対数がまだ少ない状態。
それでも $1.7B あるのがちょっと意外ではありますが。
中国の伸びははんぱないな(笑)
次は ネット利用者を分母としたEC利用者割合。
2013年で10%程度 です。
ネット利用者が 5,000万人程度なので、およそ 500万人 がオンラインで何かを買っている。
日本は ネット人口9,610万人(総務省)の78% = 7,500万人がオンラインで何かを買っている計算。
日本の2倍人口が多いインドネシアなのに、絶対数が少なく、やはりネットサービスはまだまだこれからですね。
また、CtoCも入れたインドネシアのEC規模 は下記の通りです。
*だだし、このデータはトラベルは含まれないので、前の表と単純に比較できませんが。
CtoC取引プラットフォームではKaskusが最強です。
また、2011年のインドネシアでのトランザクションの平均単価は $256/Person,Year。
中国が $800 なので、平均購入単価もまだまだ低いですね。
続いて、インドネシア国内でECで売れている商品カテゴリ。
このデータはトランザクション額ではなくトランザクション数だと思います。
数ではファッション、額ではElectronics(ガジェット含む)がこの国のトレンド。
ちなみにファッションカテゴリはここ数年 Google検索数が大きく伸びているカテゴリの一つ です。
ちょっとマニアックなデータですが参考までに。
Apparel Auction Metrics(Google Search)
グラフの作り方を変えると。。。(CTs,CTRも追加)
Queriesの伸びに対してImpの伸びの方が大きいということは、リスティング買う広告主が増えているということ。
BigKWである [baju online](洋服 オンライン の意)を検索した時のリスティング出稿状況のキャプチャ。
11枠きちっとリスティングでてますね。競争が激化しています。
ECに話を戻すと、決済に関しては、
- 多くが銀行振込
- 30%がクレジットカード
銀行振込の時は実際に振込まで行かない人もいるので、
オンラインコンバージョンからリアルトランザクションまでいかに割合落とさず結びつけるかも大事です。
最後にインドネシアECに関する個人的な見解を。
注目はされているものの、マーケット規模は以前小さいまま。
数年ではなく、5年・10年かけてようやくECで成功する会社が出てくると思う。
ネック は、
- 決済手段が銀行振込(クレカの普及率が低い、貸し倒れが多く政府も規制を強化するかも)
- ロジスティックス(管理、配送時の渋滞、転々とする島々)
- ユーザーのネットリテラシ
- リアルなショッピングがレジャーの一つであること
- 政府がECトランザクションに税金を上乗せするかもしれない
ポジティブサイド は、
- EC協会ができ、ユーザーへの信頼性向上、ロビー活動(おそらく)などやっている
- Carrefour等大手オフラインショップがオンライン販売を始めている
いつかインドネシアの個別ECサイトに関する記事も書こうと思います。忘れなければ(笑)
データソース:Google, emarketer, veritrans, DailySocial
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