今回も検索エンジン、特にリスティングに関して書きます。
先日、Google Indonesiaがクローズド開催したのイベントでインドネシアのリスティング広告の伸びを発表しました。
前年比85%の伸び!!驚異的ですね。
まぁ、元が少なかったということもあるのですが(笑)
インドネシアで2年弱リスティングの運用していますが、ざっくり言うと、
・広告主はまだ少ない。(それでも2年前と比べれば増えているが)
・なので、CPCはまだ安い。
・CTRは日本に比べて若干高い
と言ったところです。
インドネシアで一番CPCが高いキーワードは何だと思いますか?
僕の知る限り最もCPCが高いキーワードは forex (日本で言うFX)です。
競合状況、Quality Score にもよるので一概には言えないですが、
プレミア枠に入れるなら、CPC $2.5~$4 程度は必要です。
3年ほど前、日本で FX のキーワードを買っていた時は、CPC 1,000円を超えていたので、
それに比べればまだまだ安いですが、インドネシアでもそこそこ高いCPCですね。
インドネシアからの forex の検索結果
しっかり11枠埋まってます。
「インドネシアの会社もしっかりSEMやってんじゃん」と思うかもしれませんが、ちょっと違います。
先ほどのキャプチャを分類してみました。
赤が 海外FX業者、青がインドネシア国内FX業者 です。
*5位のFXCMは海外業者ですが、LPがインドネシア語なので国内でカウントしました。
11枠の内、インドネシアFX会社の広告は3社だけです。
海外のネットマーケ知識のある会社が全世界でリスティングをぶんまわしているのでしょう(笑)
ちなみに、All外為やJP21のような比較サイトは1社も出稿していません。
比較サイトでGoogleの審査通すのが大変だから、と言う理由ではなく、アフィリエイトがないからですね。
インドネシアでは、申込はオンラインで完結できないため、各社もリアルな対面営業に重きを置いている状態です。
限られたインドネシアの証券業者だけに、miniロット口座をオンライン申込完結で許可していますが、ごく少数です。
FXに関してはまだまだ記事書けますが、マニアックになっていくのでこの辺でやめます(笑)
さらに詳細が知りたい方がいましたら、直接ご連絡ください。
リスティング全体に話を戻します。
forex の他にリスティングが過熱している業界は、
・EC
・OTA
・Flight
です。
EC KWs: toko online (online storeの意味)
国内EC会社の出稿が殆どです。
インドネシアで最もネットマーケに精通している人たちがいるのは、この業界でしょう。
この業界のリスティング運用はなかなか大変です(笑)
インドネシアでは、まだGoogle Shoppingもないので、Product Listingはありません。
Product Listingが始まればさらに競争が加速しそうです。
OTA KWs: bali hotel
こちらは、forexと同様にworldwideでサービスやっている会社の広告もあります。agodaとかbooking,comとか。ローカルのOTAもここ数年、ローンチが続いています。代表的なものを紹介します。
ローカルOTAは agoda, tiket.com等の競合が強いため、苦戦しているようです。
Flight KWs: flight ticket
この業界も競争が激しいです。LCC、価格比較サイトが多いですね。
最後に、個人が思うインドネシアでのリスティングの展望を。
間違いなく言えるのは、SEMマーケットは大きくなる。
今でさえ前年比 85% も伸びているが、同じくらいの伸び率で数年間は伸びると思う。
そして、業界内でいち早くリスティング含めデジタルマーケを活用した会社が急成長していく。
数年とは言わないまでも5年くらいで、ある程度勝負がつくのではないかと思っています。
また、Googleのサービスにも解決しなければいけない課題はたくさんある。
インドネシアで使えない機能が多い。サポートも十分とは言えない箇所もあるのが現状。
広告主、代理店、Googleがそれぞれ協力しあいながら、
「ネットで売上が激増した」「ネット広告代理店が上場した」などの話題が作れれば、
一気に火がつくと思っています。
(おまけ)Googleのイベント時にうちのスタッフと撮った写真。僕だけフレームに入れてもらえませんでした(笑)